投資をはじめたいけど、自分のような初心者が投資をして本当に大丈夫なの?
投資をはじめたいと思っているけど、初心者なので不安を感じている人も多いのではないでしょうか?
「投資の世界には機関投資家のようなプロがたくさんいるから、プロでもない自分がうかつに投資に手を出すとカモにされるだけなのではないか・・・。」
と考えて、なかなか投資の第一歩を踏み出すことができない。というのも無理はないかと思います。
機関投資家のようなプロが戦う土俵でまともに戦っても勝ち目はありませんし、安易に何も学ばずに投資をはじめるのもあまり好ましいことはありません。
ですので、投資をはじめることに不安を感じるのはむしろ健全なことだと思います。
しかしながら、20年あまり投資をしてきた経験から、
あつぼー
投資はやったほうがいい。個人投資家のメリットを生かした投資ができれば、無理なく投資で利益を出すことは十分可能。
と私は考えています。
そこで今回は、私が投資はやったほうがいいと考えている理由について、
「プロではない普通の個人でも無理なく投資で利益は出せる。個人ならでのメリットを生かした投資の仕方」
について解説をしていきたいと思います。
目次
世の中は個人にも投資をしてほしいと思っている
まず最初に、
投資なんて一部のプロだけが儲かる世界なんじゃないの?
素人の自分がうかつに投資に手を出したら、それこそカモにされるだけなんじゃないのか?
と思っている皆さまに対しては、私はこの意見に対してははっきりと違うと考えています。
なぜなら、
言い換えると、プロの投資家だけ、一部の人だけが投資で儲かる世界では経済全体が困るからです。
どういうことか説明をしますと、
企業はビジネスしていく中で多くの資金を必要とします。
しかしながら、ビジネスを回すためには、仮に大企業であったとしても自社が持つ資金のみではとても足りないケースがほとんどです。
そのため、資金を集めるための手段の一つとして、多くの投資家から投資をしてもらう必要があります。
企業は、多くの投資家から集めた資金を使って、新しい商品やサービスを生み出します。
その商品やサービスを購入して利用することで、多くの消費者の生活が向上して豊かになる。
そして、商品やサービスがたくさん売れて企業の利益が増えたら、株価や配当が上がって投資家にもその利益が還元される。
つまり、「企業、消費者、投資家、それぞれがWin-Win-Winになる」ことで経済が発展していき、私たちも豊かな暮らしができるようになります。
ところが、もし、一部のプロしか投資で利益が出すことができない。
となってしまうと、多くの一般の人は、投資をしても儲からないので投資をしなくなり、
企業には投資家から十分な資金が集まらなくなってしまうので、
新しい商品やサービスを作りたいと思っても資金が足りなくて作ることができない。。。
そうなってしまうと、企業も困りますし、何よりも経済が発展しなくなってしまいます。
ですので、
となるわけです。
株式投資においては一般の投資家を保護するための法律として、
企業の内部の人が内部で知り得た情報を利用して自社の株を売買することは「インサイダー取引」といって禁じられています。
つまり、会社の内部事情を知っている人が株を自由に売買できるようになると、とても有利になってしまいます。
そうならないように一般の人でも公平に投資ができるように法律でも定められているんですね。
こうしたことからも、プロでもない自分が投資をしても絶対に儲からないと考えてしまって、投資をしないのはもったいないことではないかと私は思います。
しかしながら、プロの投資家とはまともに戦ってはいけない
とはいっても、投資の世界は弱肉強食の世界です。
投資においては機関投資家などのプロの投資家が断然有利なのは、やはり否めない事実ではないかと思います。
まともにプロと同じ土俵で戦っては、個人投資家の我々には勝ち目はありません。
それこそプロの投資家の餌食にされてしまいます。
では、どのようにすればよいかといいますと、
が必要となります。
個人のメリットを生かした投資って、できるんですね!
それでは、個人ならではのメリットを生かした投資はどのようにすればいいの?
という質問が出てきそうですが、その答えを示す前に、まずは個人投資家のメリット、デメリットについて解説したいと思います。
個人投資家のデメリット
まずは、個人投資家のデメリットから見てみましょう。
個人投資家のデメリット
資金力 | 投資は資金力がものを言う世界。機関投資家のような巨大な資金を個人は持ってないので不利。 |
情報力 | 機関投資家は世界経済のリアルタイムの情報を把握するための、多くの情報ネットワークを持っている。情報力でも機関投資家に勝つことは困難。 |
投資に費やせる時間 | 他に本業を持っている私たちは、時間の面でもプロと比べて不利。 |
投資スキル | スキルの面でも、到底プロにはかなわない。。。 |
資金少ない、ノウハウ少ない、時間ない。って、
個人投資家が投資で勝てる要素なんてないのでは、、、
という気持ちにもなってしまいますが、、、大丈夫です。
個人投資家にも、機関投資家にないメリットはしっかりとあります。
個人投資家のメリット
個人投資家のメリットは、次のようなことが挙げられます。
- 他人を意識せずに投資ができる
(他人のお金を運用していないので、他人に対しての説明責任がない。) - 小回りの効く投資ができる
機関投資家は他人のお金を運用して投資をしていますので、
結果が出ない、損失が出た~!
となってしまうと、当然、自分のお金を預けてくれた人にどんな文句を言われるか分かりません。
つまり、機関投資家のようなプロの投資家は、常に「結果を出さなければいけない!」というプレッシャーにさらされて続けているのです。
そのため、機関投資家などのプロの投資家は、どうしても、
- 短期間で利益が出せる投資手法
- 常に利益を出し続けられる投資手法
となりがちで、柔軟な投資をすることが難しいという事実があります。
それに加えて、機関投資家は大きな資金を動かしながら大きく利益を上げる必要があります。
ですので、「小回りの利く投資」ができません。
つまり、小さく投資をしてもコストパフォーマンスが悪くて割に合わない。ということです。
ここに私たち個人が付け入ることができるチャンスがあります。
私たち個人は、機関投資家のようなプロの投資家にはない
- 他人を意識せずに投資ができる
- 小回りの効く投資ができる
といったメリットを生かした投資をすることで、活路を見出すことができるというわけです。
個人のメリットを生かした投資方法は?
個人のメリットを生かした投資手法はどのような方法があるでしょうか?
これから具体的にご紹介していきたいと思います。
基本的な考え方としては、以下の基本戦略をベースに投資をしたほうがよいと思います。
- 短期目線ではなく、長期の目線で投資をする
- なるべく売買のタイミングを考えない投資をする
そして、このような考え方に適した、以下の投資が私たち個人投資家にはおすすめだと思います。
- インデックス投資 【最もおすすめ!】
- 小型の成長銘柄を対象とした投資
1. インデックス投資 【最もおすすめ!】
まず、多くの人に最もおすすめできる投資方法は、インデックス投資です。
インデックス投資は、日経平均などの指標に合わせたパフォーマンスを狙う投資手法です。
売買のタイミングを狙った裁量での取引が不要なので、投資初心者でも無理なく投資ができるのがメリットだと思います。
また、インデックス投資は定期的に積立投資をすることで複利効果を得られやすいです。
短期間で大きな利益を出すことは難しいですが、5年、10年と続けていくと複利効果によって想像以上の大きな利益を得ることが可能です。
インデックス投資はぜひ、やっておきたい投資だと私は思います。
2. 小型の成長銘柄を対象とした投資
また、小型の成長銘柄を対象とした投資も、個人投資家ならではの投資手法だと思います。
といった方法で、例えるならば、将来、ソフトバンクやユニクロのように大きくなりそうな有望な銘柄を、規模の小さい今のうちに見つけて買ってしまおう。という感じです。
機関投資家の投資ルールは厳格で、会社の規模が一定以上ないと投資してはいけない。
というルールがある事が多く、大きな資金を動かす必要のある機関投資家は、規模が小さい銘柄には投資がしにくいのです。
また、小型株が成長していくにはそれなりの時間を要しますので、短期間で成果を出すことが求められ続けている機関投資家には、小型の成長株に長期間投資するのは割に合わない。
といった側面もあります。
というのも、経済のトレンドを見る目を養うという意味でも、お金だけでないメリットがあるのではないかと私は考えます。
ただし、実際に成長する銘柄を見つけるためには、会社の成績表である財務諸表を読む力といった知識やスキルが必要になります。
ですので、どちらかというと上級者向けの投資手法だと私は思います。
個人が手を出さない方がいい投資手法は?
そして逆に、個人が手を出さない方がよい投資手法は次のようなものが挙げられます。
- デイトレード
- FX、信用取引などのレバレッジ取引
デイトレードのような短期間で利益を出すことを目的とした手法は、個人投資家は手を出さない方がよいと思います。
デイトレードは上手く行けば短期間で大きな利益を得ることができますので、
一攫千金を夢見て、つい手を出したくもなりますが、、、
デイトレードのような短期間での取引は、機関投資家のようなプロと真っ向から戦う形になりますし、高度なトレードスキル、そして常に冷静な判断ができるメンタルが求められる想像以上に厳しい世界です。
また、自分の資金の何倍もの運用ができるレバレッジ取引も、個人投資家は避けたほうがよいと私は思います。
レバレッジ取引は、利益を何倍にもできる可能性がある反面、損が出た場合も何倍にも膨れ上がります。
つまり「ハイリスク、ハイリターン」であり、リスクとリターンは表裏一体。です。
投資で大損した、元手をほとんど失ったという声が聞こえてきますが、
大抵、レバレッジ取引が原因となっていることが多いものです。
レバレッジ取引も大きく資金を動かして、大きく利益を出す必要があるプロの主戦場であることを忘れてはいけません。
プロたちは豊富な資金やノウハウを駆使して、あの手この手で我々のメンタルを揺さぶりながらお金を奪おうとしてきます。
安易に「個人投資家が、短期間で大きな利益を狙おう!」
とすると、逆にプロたちの格好の餌食にされやすくなりますので避けるべきかと私は思います。
まとめ
私たちが住んでいる資本主義は、基本的には「投資をしたほうが経済的に豊かになる世の中」です。
私たちのような普通の個人でも投資をしたほうがいい。むしろ投資はすべきだと私は思います。
しかしながら、投資の世界は弱肉強食の世界。
資金面でも、ノウハウの面でも、プロに劣る私たちは、プロの投資家が戦わない領域で、個人ならではのメリットを生かした投資をする必要があります。
今回ご紹介した、私たち普通の個人におすすめの投資手法は、
- インデックス投資 【最もおすすめ!】
- 小型の成長銘柄を対象とした投資
でした。
インデックス投資の具体的な投資のはじめ方については、以下の記事に詳しく解説しておりますので、よかったらこちらをご参考ください。
最後に、ごく普通の私たちが投資で利益を出すための大事な考え方は、
ではないかと思います。
私たちは、プロの投資家のように常に投資で利益を出し続ける必要はありません。
そして、常に一日中、相場を見続ける必要ももちろんありません。
「景気が悪いときには投資をしない。しばらく休む。」というのも全然ありだと思います。
あつぼー
無理に一攫千金を狙わずに、ゆったりとした気持ちでお金持ちになっていきたいですね。
私もこの気持ちを大事にして、着実に投資で資産を増やしていきたいと思っています。
今回もお読みいただきありがとうございました。この記事が少しでもお役に立てたようでしたら嬉しく思います。