投資で利益を出そうと考えた時、多くの人は、
といった、タイミングを狙った方法を考えるのではないでしょうか。
投資初心者
未来を予想することができれば、予想にしたがって売買を繰り返せば大金持ち~
と、夢見るのも無理ないかなと思います。(実際に過去の私もそうでした。)
そして、未来を予測することができる「聖杯」を求めて、そのような分析手法がないかを探し求める。。。(実際に過去の私もそうでした。)
しかし、いきなり夢を壊すようで申し訳ないですが、「世の中そんなに甘くない」です。
投資初心者はもちろん、多くの人がこのようなタイミングを狙った投資はやらない方が無難です。
もちろん、大きな利益を上げている凄腕のトレーダーがいることは事実です。
しかし、タイミングを狙った手法は、たいていの人が想像するよりはるかに利益を上げることが難しい世界です。
それどころか、せっかくの大事な資産を失う結果になる可能性が高くなるので注意が必要です。
(実際に過去の私もそうでした。。。(涙))
そこで今回は、
を中心に、投資初心者が投資をはじめる上で心がけたいことについて解説をしていきたいと思います。
目次
投資初心者がタイミングを狙ってはいけない3つの観点
まず、タイミングを狙って安く買って高く売ることを繰り返していく手法は、投資ではなく「投機」といいます。
ではなぜ、投資初心者はタイミングを狙った「投機」をしてはいけないのか。
私は大きく以下の3つの観点が挙げられるのではないかと思います。
- 未来のことは誰にも予測ができない
- 感情のコントロールが難しい
- 誰かが得して、誰かが損する世界になりがち
未来のことは誰にも予測ができない
どんなプロの投資家でも、凄腕のトレーダーでも、未来のことを予測できる人はいません。
未来を予測することができないので、絶対に利益を上げられるという必勝法は残念ながら存在しません。
プロの投資家でも、凄腕のトレーダーでも、損を出すことはあります。
そのような中でもプロの投資家や凄腕のトレーダーたちはどうして利益を上げられるのか、といいますと、
- 利益を出せる可能性の高い売買のみを繰り返している
- 損を小さくして、利益を大きく伸ばしている
といったことを通じて、1回1回の取引でみると損が出ている売買があっても、トータルで見ると利益を伸ばしているからなのです。
とはいえ、このような芸当ができるようになるには、かなりの勉強と経験が必要になります。
感情のコントロールが難しい
未来のことは誰も予測することができないので、「最安値で買って、最高値で売る」ことは基本的には不可能です。
損してしまったときの感情コントロールが難しいのはもちろんのこと、
儲かった時でさえも「もっと高い値段で売ることができたのに~」と、満足ができない気持ちになることが結構あるんです。
要は、「損した時でも、儲けた時でも感情のコントロールが難しい」ということです。
- 価格が暴落していく時の恐怖感
- もっと儲けたい! と欲張る気持ち
- 値動きが気になってしょうがない、といった気持ち
- タイミングを待っている時の早く良いタイミングが来ないか焦る気持ち
- タイミングを逃してしまったときの後悔の気持ち
といった感情をコントロールしながら冷静にタイミングを狙った売買していくことは想像以上に困難です。
多くの訓練と経験が必要になるということは言うまでもないと思いますし、
それどころか、値動きが気になって感情に振り回されて日常生活に悪影響を及ぼす。というのも珍しい話ではないと思います。
誰かが得して、誰かが損する世界になりがち
できるだけ安く買って、できるだけ高く売ることで利益を得るためには、
「安く売ってくれる人」と「高く買ってくれる人」がいなければ売買は成立しません。
タイミングを狙った売買とは、
- 「安く売ってくれる人」を見つけて、その人から割安で買う
- 「高く買ってくれる人」を見つけて、その人に割高で売る
という行為を繰り返すことになります。
つまり、利益を出したあなたの利益が大きければ大きいほど、取引相手は不利な売買したことになり、その分、損をしている。ということになりますので、
タイミングを狙った売買は「誰かが得して、誰かが損する世界になりがち」という弱肉強食の世界で利益を出し続けなければならない。ということでなってしまいます。
投資初心者がカモにされないために
以上から、タイミングを狙った投資で利益を出し続けるためには、
「誰かが勝って、誰かが負ける」という厳しい弱肉強食の世界で、「相当の勉強と経験、メンタルコントロールと規律」が求められる。
ということになります。
ここで想像してみてください。
あつぼー
あなたが利益を出そうとしている市場にはどんな人がいると思いますか?
- ウォール街のエリートの投資家
- ヘッジファンドのファンドマネージャー
- プロの敏腕トレーダー
などなど、世界中のエリートで百戦錬磨のプロの投資家たちがたくさんいますので、そのような猛者たちと戦うことになります。
つまり、投資初心者がタイミングを狙って利益を上げようとすることは、
例えるならば、テニスの素人が「ウインブルドン」の大会に出場して勝とうとしているようなものです。
普通の人がウインブルドンで超一流のプロテニスプレーヤーに勝てるわけないですよね。
投資も同じです。投資の世界ですと「プロの投資家たちの絶好のカモになってしまう」ことになってしまいます。
投資初心者
じゃ、投資初心者はプロ達のカモにされるだけだから投資してはいけないの?
という声が聞こえてきそうですが、そんなことはありません。
それでは、どうすればいいのか。と言いますと、
つまり、「ベストを狙わずに、平均点を狙う」投資をすることです。
「平均点」といっても、世界経済の成長率は年平均でだいたい3~4%ほど成長していますので、
平均点を取れれば「経済の成長に合わせて利益を得る」という投資ができるということなります。
投資初心者
「年3~4%」。。。たったこれだけ!?
と、思われた方もいらっしゃるかもしれません。
たしかに一攫千金は難しくなりますが、それでも「複利」の力を活用すると投資効果が大きくなりますので、複利効果を合わせていくと資産形成に役立つと思います。
さいごに
今回は「投資初心者がタイミングを狙ったやり方をしてはいけない理由」について解説していきました。
そうすると、
投資初心者
タイミングを狙った投資をしてはいけないことが分かったけど、投資初心者におすすめの具体的な投資方法って何?
という疑問を持つ人が多いと思いますが、
私でしたら投資初心者は「インデックスファンドへの積立投資」からはじめることをおすすめします。
「インデックスファンド」とは、日経平均とかTOPIXとか、市場の動きを表す指数(インデックス)に連動した投資信託のことです。
市場平均に連動した投資信託に積み立てていく投資の方が、地味ですが将来的には投資効果が大きくなる可能性が高いと考えています。
あつぼー
投資に関しては、タイミングを狙った一攫千金でなく、地道にコツコツと資産を積み上げていきたいですね。
また、今回の記事の内容に関してもっと詳しく知りたい方は、以下の参考書籍をご紹介いたしますので、ぜひご覧いただければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が少しでもお役に立てたようでしたら嬉しく思います。