最近では投資への認識が高まってきていることもあり、実際に投資を開始されている方も増えてきています。
- 投資は「米国株(S&P500)」のインデックスファンドに積立投資をすればOK。
- 個別株投資は危険。
といった風潮が感じられる中、
実際に個別株投資は危険なの?
投資初心者は個別株投資には手を出さない方がいいの?
という疑問について、本格的に個別株投資をはじめて5年あまり。
現在ではそれなりに安定して個別株投資ができるようになってきた個人投資家の私が、
「私が個別株投資をやる理由とその必要性」について整理してみました。
実際に個別株投資をはじめてみようか。とお悩みの皆さまに、
経験者の私から少しでもご参考になる情報をご提供できればと願っております。
- 個別株投資をはじめるべきか迷われている方。
- 個別株投資をはじめる際の注意点について知りたい方。
- 個別株投資のはじめ方について知りたい方。
- 資産運用のはじめ方(ステップ)について知りたい投資初心者。
目次
まず投資を始めたいと思ったら・・・
最初に、投資未経験者が投資をはじめたいと思ったら、
まずは、次の3つのステップで投資をスタートしていくのが王道と言われています。
- STEP
貯蓄ができる家計体質に見直す。
まずは投資ができるようになるために必要なお金を作るために、支出が収入を上回らない貯蓄体質の家計になるよう見直しを行うこと。が最初のステップとなります。
- STEP
生活防衛資金を準備する。(目安は3か月~2年程度)
失業や病気など、万が一の事態が起きた時に備えておく生活防衛資金を貯めていきます。
このお金は、緊急時以外は手をつけないお金となります。
必要となる資金の目安は、年齢や家族構成、仕事の見つけやすさによって異なりますが、例えば20代で一人暮らしであれば生活費の3ヶ月程度あれば十分と思いますし、子供がいる家庭ですと1~2年程度必要になってくるケースが考えられます。 - STEP
生活防衛資金がたまったら「インデックス投資」から投資を始める。
生活防衛資金が準備できたら、初心者でもはじめやすい「インデックス投資」から投資をスタートします。
投資は元本が保証されませんので、生活費や生活防衛資金ではなく、余裕資金で行うことが大切です。インデックス投資のはじめ方について、詳しくは「インデックス積立投資のはじめ方について」の記事をご参考ください。
上記の3つのステップを踏むことで初心者でも無理なく始められると思いますし、
下手な投資に手を出すよりも、これだけで十分に「80点の合格点の投資」ができると思います。
また、インデックス投資を10年~15年継続することができれば、
複利効果も大きく働いてくるようになりますので、
投資をしていない人と比べてお金の不安はだいぶ解消されるではないかと思います。
そういう意味では、インデックス投資はどんな人でも実践した方がいい。と私は思います。
そして、インデックス投資だけでは物足りない。といったような資産形成に貪欲な人が、
並行して「個別株投資」や「不動産投資」を進めていくケースが多いように思います。
私が個別株投資をやる理由
私も現在はインデックス投資をやりながら、並行して個別株投資を行っています。
そんな私が、「なぜ個別株投資をやっているのか。」
その理由については、おもに次の3つが挙げられると思います。
(その1) 世の中の経済に対してアンテナが立つから
個別株投資を行う上では企業分析を行ったりしますが、その中で、
- 現在、どの企業や業界が成長しているのか?
- 将来、どの企業や業界が期待されているのか?
- 現在、景気がいいのか、悪いのか?
- 現在、どのような市場ニーズが求められているのか?
などが分かるようになり、経済の動きやトレンドにアンテナが立っていきます。
また、企業分析を通じて、「貸借対照表(BS)」や「損益計算書(PL)」といった財務諸表が読めるようになることもメリットとして大きいと感じています。
(その2)「群衆心理」が理解できて合理的な思考や判断力に磨きがかかるから
「群衆心理」とは、群集の中に生まれる特殊な心理状態のことです。
「赤信号、みんなで渡れば怖くない。」という言葉があるように、
人間が集団になって集まると判断力や理性が低下して、信じられない行動を取る場合があります。
実際に個別株投資を行っていると、
- 理由もなく株価が下がってパニックになった人たちの売りが相次いで、さらに株価が暴落する。
- 株価が上昇すると、みんな株価の上昇に乗り遅れまいと多くの人の買いが殺到して、バブルのような状態になる。
といったケースは幾度となく見受けられます。
このような群集心理の状態を見極めて冷静で合理的な判断ができるように、個別株投資を通じて経験を積んでいったことで、自分の投資力が磨かれていったように感じています。
(その3)資産形成のスピードを高めることができるから
個別株投資は正しく実践できれば、資産形成のスピードを上げることが可能だと思います。
ただし、個別株投資は当然リスクも高くなりますので、生半可で手を出すとかえって大事な資産を失うことにもなりかねませんので注意が必要です。
私の失敗談と注意したいこと
そういう私も、過去に個別株投資で大きな失敗をしたことがありました。
初めて私が株式投資に興味を持ったのが2005年。
ちょうどこの頃はバブルが崩壊して以来の日経平均株価が上昇した時で、
株で儲けたという友人の話を聞いて、自分も株式投資を始めよう。と思いました。
そんな私は、投資のことを何も学ばずに、見よう見まねで何とかネット証券の口座を開設すると、
クリック一つで簡単に株が買うことができることが分かりました。
当時の私は、「これからの時代はITの時代だ!」と思い、
上場して間もないIT系のベンチャー企業の株を買ったのですが、
今振り返ると、倒産しそうな会社の株を買っていたんですね。。。
当然、株価は大暴落して、購入時の10分の1以下になって大損してしまった。
という苦い経験があります。
ここで言いたいのは、私と同じように、
という理由で、安易に個別株投資をはじめてしまっている人が多いのではないかと感じています。
当然、個別株投資はそんなに安易にはじめていいものではありませし、既にはじめてしまっている人は一旦ストップして、これから記載する内容をよく読んでほしいと願っています。
個別株投資をはじめる上で必要なこと
私は、
と考えています。
例えば、運転免許を持たないまま車の運転をすると大事故を起こす危険性が高くなるように、
個別株投資も何も学んでいない初心者がいきなり手を出してしまうと、大切な資産を失ってしまう羽目になりがちです。
運転免許取得のために「学科と実技」を受ける必要があるように、個別株投資においても「学習と実践」が必要です。
個別株投資の実践練習は「トレダビ」がおすすめ
まず、個別株投資の実践練習においては、デモトレードアプリの「トレダビ」を利用するのがおすすめです。
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「トレダビ」では、1,000万円の仮想マネーと実際のリアルなデータを用いて株の取引をすることができます。
実際のお金を失うリスクもなく、本番さながらの株式投資の体験ができますし、
仮にトレダビで大きな損失を出したとしても、バーチャル環境ですのでリセットが可能です。
(実際の個別株投資で大きな損失を出してしまったら、リセットはできませんしね。)
自分のお金を使って個別株投資をする前に、私は「トレダビ」のようなバーチャル環境で事前に練習を積んでおいた方がいいと強く思っています。
個別株投資の学習は独学では難しい
次に、個別株投資の学習についてですが、個人的には個別株投資の学習は独学では難しいと考えています。
確かに、本やネットなどで株式投資についての情報は世の中に沢山あふれています。
しかしながら、個別株投資の投資手法は人によって様々で、その手法を用いる前提が人によって異なっている場合が多いものです。
(例えば、ある人は数年~数十年の長期の売買を前提にしていれば、別の人はデイトレードの売買を前提にしている。など。)
独学で学ぼうとする人の大半は、その「前提」を把握できないまま学んでしまうことによって、
間違ったやり方や意味のないやり方が身についてしまい、結果として大切な資産を失ってしまう危険性が高くなるように思います。
ですので、個別株投資をはじめたい。と思ったら、
と私は考えています。
身近に教わることができる人がいれば、その人から習うのがベストではありますが、
教わる人がいない場合は信頼できるスクールなどを利用した方がいいかもしれません。
もし、そのようなスクールをお探しの方は、実際に私が株式投資について学んだスクールをご紹介しますので、良かったら無料入門講座である「投資の達人になる投資講座」から受講してみてはいかがでしょうか。
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このことはぜひ、頭に留めていただきたいと思っています。
まとめ
以上を踏まえて、私は、
と考えています。
これまでの記事を読んで、
自分はそこまでして個別株投資で資産を増やそうとは思わないよ~。
という方は、冒頭に紹介した「インデックス積立投資」をコツコツと続けていけば、それで十分な資産形成を行うことは可能ですので、無理に個別株投資をする必要はないと私は思います。
ちなみに私が個別株投資にトライしてもいいと思うのは、以下の条件に当てはまる人かなと思います。
- 投資が好きだと思える人
- 既にインデックス投資を実践中で、さらに資産形成スピードを高めるための次のステップを実践したいと考えている人
- 個別株投資を地道に学んで、実践していく覚悟が出来ている人
- 個別株投資のリスクを理解した上で、リスクを受け容れている人
- 一攫千金や全資金を集中投資といったギャンブル的な行動をしない人
- 銘柄の選定や企業分析が楽しいと思えて、時間を費やすことができる人
個別株投資を学んで実践できるようになることで、投資力も上がって、経済へのアンテナが高くなる。などメリットは多いものの、それなりの勉強や経験は欠かせない。
というのが、実際に失敗もしながら個別株投資を続けてきた私の感想です。
あつぼー
私のように、証券口座を開設してから安易に個別株に手を出して痛い目にあわないようにして頂きたいなと願っています。
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。今回の記事がお役に立てたようでしたら嬉しく思います。